2013年2月22日金曜日

東京砂漠と壮大なる宇宙のスケール


午前中の打ち合わせがスムーズに進んでかなり早く終了して
次の予定まで時間が余ったので、徒歩3分程の都庁の展望台に行ってみました。




平日の午前に展望台の窓にへばり付いて
下界を眺める一人の三十代女。
どうしたんだよって感じですが。



高いところからの眺めは、好きな人が多いですよね。私も好きです。
パークタワーのニューヨークラウンジからの眺めも感動しますが、都庁から眺める東京都も素敵。



まさに東京砂漠。誰が言ったのか凄い例え。
こんなにたくさん建造物を建ててしまった人間て凄い。
人間が風景を作っちゃうんだもん、良くも悪くも感心します。


地上からは空高くそびえ立つ高層ビルも、
展望台からは東武ワールドスクエアのようなミニチュアを見ている感覚。



大名が自分の城の天守閣から治めている土地を見下ろしたがる理由が良く分かります。


人も建物も小さく見えて、自分が砂の粒程の存在に感じられて
砂粒の悩みや喜びってなんだろなって思って
私の小さな悩みの大半は、この時点でどうでも良くなります。


なので、私はこの映像が大好きです。↓

ヒマラヤ山脈を起点に地球をどんどん離れ続けて、
137億光年先から再び地球に帰還するという壮大な映像

『The Known Universe(既知の宇宙-壮大なる宇宙のスケール-)』

アメリカ自然史博物館で数年前に展示公開されたこの映像は、
天体物理学者らによって作られた世界で最も完全な4次元マップだという。(引用)


137おくこうねん・・・????
それがどんだけって時点で考えるのがメンドクサイ。
要はとてつもなく果てし無く遠いって事ですよね(死)

壮大

って言葉で表現できないレベル。

この映像を見ていると、地球はおろか、太陽の存在だって
空気中のまだ発見されていない物質以下。
そう考えると楽なような、無常なような。


そんな気持ちはお構い無しに映像のカメラはどんどん引いていって
挙句の果てに『何なのそこ!??』という
何だかよく分からない所まで地球から離れ、
また折り返してチベットへ戻るんですが


この映像を作った学者さん、学者さんの説明を映像化したクリエイターさんに
心からお疲れ様です、と言いたいです。



おかげでこの映像が大好きで、何十回と観てしまいます。
インセプションの音楽がこれまた凄く合っていて(というか私の好きな感じで)

悩んだり悔しかったりするときにもこの映像を観て

「あー寝よ。明日もがんばろ。」

って思います^^





2013年2月16日土曜日

DIOR Haute Couture 2012-2013 set

自分の“凄く凝ったものが好き”という漠然とした好みについて、
違和感があって。漠然というか淡いというか。

結局気になるのは
気の遠くなるような装飾を施した
マクロなディティールか大きな空間
っていうこの二点。
どちらも、圧倒的な時間と経済力・人間の労力を惜しみなく駆使して
「なんでそこまでして…」と思えるような有名どころで言うと、
万里の長城とかピラミッドとか大聖堂とか。

そういう信仰心や忠誠心みたいな、
抗いがたい大きな存在の為に創造される建造物や装飾なんかに
たまらなくロマンを感じる訳なんです。
プロジェクト達成には沢山の犠牲があったはずだし、
でも中断されることなく進む作業、
現代では考えられない「なんでそこまでして…」の積み重ねで
想像された歴史的建造物や装飾品は、
数百年・数千年経った今も人々を惹きつけているし。
時にその強すぎる魅力が人を破滅に追いやったり。

…話は大きくなりすぎましたが、オートクチュールコレクションて、
マクロと空間の本気装飾の世界。
引いても寄っても素晴らしい。
とっても気の遠くなるような手間を感じて、
胸が熱くなるような空間作りをしていたのが、
前々回のDIORのオートクチュールのランウェイ。
壁に敷き詰められた花が生花なのは有名です。
この空間に行ってみたかった…。
通路までこの通り。
信じられない作業量でじつに神秘的かつ幻想的な
現実味の全くない美空間を作り上げてます。
あっぱれ。としかいえない…。

 あーもう美しくてやんなっちゃう。肉眼で見れない事が本当に残念。



 わあー★ってなるよね。。
 
こちらに四日間に渡る会場設営の模様が…!
たまらないです。




前回のDIORのオートクチュールはちょっと枯山水ぽくなっていました。
パリでは割と受け入れられそう。



折角するなら日本から庭師を呼んで松植えて石組みして縁側作る…
くらいの懲り様だったら、前回の花の空間に匹敵するかも…と
妄想するのは自由だけどね…。
とってもドレスが映えるランウェイだったので、これはこれで完璧なのかも。


でも、ゼロから花園や庭園を作ってやるぜ!
という気持ちが素晴らしい!これからも本当に楽しみ!
セットだけでもいいから見たいもんです。

2013年2月5日火曜日

ランウェイにみるシャネル無双

説明不要のビッグメゾン、シャネル。
欲しくてもなかなか気軽に買えるわけでもない永遠の憧れ目線で大好きです。

ランウェイ画像が配信されるたびに、
少しでいいから空気と気分を味わいたくて、
夢中で観察しています。

こうやってファッションやらビューティーのブログ書いてますが、
パリコレに行った事もない完全に夢見てる30代女性なわけです。

そんな私でもブログという媒体で、
好きという理由だけでこうやって思いの丈をぶつける場がある
現代の文明に感謝です。

いつからか、ファッション、ヘアメイクはもとより、
ランウェイの空間演出に夢中になりました。
切っ掛けは多分ジョンがリアーノの1996年位のランウェイ映像。
マックイーンがジバンシイに就任した時のショウ。
戦慄が走り雷に撃たれ、即死した中学時代。


そんなこんなでシャネルのランウェイ画像を集めてみました。
まずは先日行われたオートクチュールコレクションの舞台。
パリのグラン・パレに作られた森。


高い高い天井に、原生していたかのような幻想的な森を作りあげちゃう根性。

ちょっと薄霧がかかっている演出がますます夢現の世界。
ファッションを魅せる空間に対する考え方のスケールがあまりにも大きくて、

自分の想像しうる域を遥かに超える世界観を見せ付けられた
そんな打ち付けられるような衝撃。これも感動のひとつ。
自分は小さいと知る瞬間が割と好きです(M発言。)。



昨年のクルーズコレクションも完璧なシャネルの世界。
ベルサイユ宮殿の庭園で。屋外のランウェイも大好き。
光が照明とは明らかに違っていて、面白い。
現地で見たら泣くな…。




お次も夢の国。
こちらも。インドなイメージのルックに晩餐会の演出。
見事としか言いようが無い観客も酔いしれただろうこの空間。
美しすぎだろ…。


他にも衝撃だったのは、この空間!
ランウェイの中央に鎮座する巨大なライオン。
カッコよすぎてしばし放心。このコレクション見たかった…

色んな意味で追随を許さないシャネルの演出力。
もう体力が違いますよね。
まるで予算とか、制約がまったく無いかのような優雅な構え。


こちらも、どんだけ悠久の時間とマンパワー使ってるんだ…と
クラクラしてくる手の込んだ装飾的空間。


前後しますが前回のプレフォールの会場はまたちょっと違った雰囲気でしたし。

明瞭なテーマで徹底的に観客をシャネルワールドへ誘う空間作りもお見事。



しかしグラン・パレの色々な使い方にはため息が出ます。










ショウの数十分のためにこのクオリティ。
一切の妥協も迷いも無い感じ。
イマジネーションにも限界無し。
(例え実際は色々問題山積だったとしても微塵も感じさせないというか…)


むしろ業界を牽引する意識と誇りが感じられます。
ステキ。